Archive for the ‘レポート’ Category
情報科学若手の会2013( #wakate2013 )に今年も参加してきた
9/14から9/16までの3日間開催された情報科学若手の会という会参加したのですが、「ブログに書くまでが若手の会」ということで、自分なりにまとめてみます。
私は昨年に引き続き二回目の参加でした。
第46回情報科学若手の会
9月14日(土)-16日(月・祝)
ウェブサイト: http://wakate.org/
公式ハッシュタグ: #wakate2013
(つぶやきまとめはこちら:http://togetter.com/li/564177)
その情報科学若手の会ですが、端的にいうと、「情報系の学生・社会人が一堂に会して、泊まり込みで議論し合う温泉合宿」です。
参加者は50人程度で、構成比はだいたい1:1といったところでしょうか。会場は静岡県伊東市の山喜旅館というところでした。1発表40分のメインセッションのほかに、懇親会中に一人15分程度で発表する飛び込みセッションもあります。
なぜこの会がブログで書くほど魅力的なのか。
それを話す前に、まず私の発表について少々触れたいと思います。
大学図書館の自動化書庫に潜入してきた
某北海道にある旧帝国大学の図書館が新しくなったそうです。新しくといっても、ずいぶん前だそうなのですが。
私が入学した当時(8年前ぐらい)は、ずいぶん建物が古かったと記憶していて、
一年生のときに数度のぞいてみて「自分は使わないな」と思って以来、ずっと入ったことがなかったのです。
行ってみると思った以上にできることが増えていて、もっと早く興味を持っていたらよかったなと思う次第です。
その新しくなった図書館の一番の目玉は意外なことに「書庫」だそうで、その名も「自動化書庫」。
某北海道にある旧帝国大学の図書館(しつこい?)には、
30万冊(と説明で言っていた気がする)の蔵書が眠っているそうですが、
これを一か所に集めて、人が入ってとってこれるように書棚をレイアウトしようと思うと、かなり広い空間が必要になるそうで、
広さは体育館1つ分ぐらい高さは一般的な建物の3階分ぐらいになるそうです。
その広い書庫から本を取り出してこようとすると大変です。
また、本を詰め込むために、一階と二階の間に中二階にしてその間にも本を詰め込むような構造になっていたようで、耐震上もあまりよろしくなかったようです。
そこで、本を効率的に格納し、また取り出す際も短時間で取り出すことができるように、
書庫を自動化し情報システムで管理し、ロボットによってピッキングする近未来的な書庫が作られたのでした。
普段は関係者以外立ち入り禁止のところ、今回、特別に見学させてもらいました。
これは、本の取り出しを要求する情報端末です(右下の警告を見る限り、OSはWindowsで動いているようです(笑))。ここに、取り出したい本を指定すると、
こっちからベルトコンベア式に運ばれて出てきます。
この時点でもう、テンションが上がってしまいますよね!
さあ、中に入っていきましょう。
立ち入り禁止ですよ、奥さん。
怪しげな地下室実験室とかに連れてかれたらどうしよう、とか考えながら進んでいくと・・・
そこには、柵で囲われた書庫空間が広がっていました。
あまり奥まで入れないので、どこまで先があるのかわかりませんが、すごい量の本がありそうです。
説明もついていました。539000冊も収容できるようです!
こちらは操作盤
ラックに近づいてみました。雑誌は複数の部を一冊にまとめているようです。
こんな角度からも。
書庫が地下に移ったわけですが、
元の場所はどうなったかというと・・・
こうなりました。
北大の図書館に限らない話ですが、
大きな大学図書館は、単なる本の貸し出しとしての役割のみならず、
文化的、歴史的な資料の保管場所としての役割も果たしているらしく(北大の場合、アイヌ民族とか札幌農学校のとか)、
簡単に使わないものは捨てて使うものだけとっておく、というわけにもいかないようです。
かといって、まったく使わない資料ばかりではないので、たくさんの蔵書の中から効率的に取り出してこなければいけません。
さすがに30万冊となると、効率化していかないと取り出すのに時間がかかりそうです。
私の周囲の研究室にこんな研究(↓)をやっているところがあるのですが、
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/51243
まさにこの研究の対象としているような、膨大な倉庫の効率的なピッキング問題ですよね。
研究発表を聞いていた時は、「こんなの最適化してどうするんだ」と内心思っていたのですが、意外と応用場所はあるようですね。
ハイテクなものを見れて興奮したのと、研究の面白い応用先を見つけてしまって興奮したので、このブログを書こうと思い立ったのでした。
北大図書館には、facebookのページなどもあるようなので、このエントリを見て興味を持ってくれた方がいらっしゃればぜひ見ていってください。
http://www.facebook.com/hokudailibrary
#大晦日ハッカソン に参加してみた
@yumu19 さん発案の、大晦日ハッカソンという企画に参加しました。
ハッカソンといっても、顔を合わせてやるわけではなく、各自が自分のスペースで好きなタイミングで自由に制作活動をし、その経過を逐一twitterで報告し合うというもの。
初の試みということで、参加者も私を含めて3人とこじんまりとしてやっていましたが、思った以上に面白い企画となりました。
twitterのまとめはこちらです。
何がよかったかって、作業が進む進む!ほかの参加者が「これできた」という声が上がる度に、自分も負けてたまるかと作業を進めたくなるのです。
感覚を表現するのは難しいですが、ハッシュタグをつけて呟いているだけなのに、謎の連帯感がありますね。twitterのまとめにもありましたが、終わったときは思わず「乾杯!」という言葉が出てきました。
大晦日に一日と決めたのもよかったですね。きちんとその一日で成果を挙げようと計画立てて進めることができます。
また、今回の私の作業(WebGL)がそうだったのですが「今まで手を出せなかったけれど、触ってみたい」みたいなものをテーマにするのもいいかもしれません。普段だったらだらだらと進まなくても、周りの勢いに後押しされて進めることができます。
とにもかくにも、オンラインハッカソン。声を挙げるだけでいいので、準備はほとんどいりません。こんな面白くて進むなら、今後もどんどんやっていったらいいのではないでしょうか。
大晦日は格闘技でもお笑いでもありません。ハッカソンの日です!
結果こんなものができました。
よろしければお使いください。
「地球時計」 http://tsujimotter.info/webgl/earthClock.html
(Google Chrome推奨です。)
追記:
テクスチャが見つかったので、こんなのも作りました。
「月時計」 http://tsujimotter.info/webgl/moonClock.html
「金星時計」 http://tsujimotter.info/webgl/venusClock.html
「火星時計」 http://tsujimotter.info/webgl/marsClock.html
個人的には金星時計が好きです(^^)
追記:
GitHubにソースコードあげました。
https://github.com/junpeitsuji/EarthClock
「第45回情報科学若手の会 (#wakate2012)」に参加しました
第45回情報科学若手の会に参加してきました。
第45回情報科学若手の会
9月15日(土)-17日(月・祝)
ウェブサイト: http://wakate.org/
公式ハッシュタグ: #wakate2012
(つぶやきまとめはこちら:http://togetter.com/li/374600)
参加のきっかけは、湯村さん(@yumu19)のツイートで紹介されていた昨年のtogetterでした。「面白そうだなあ。しかも会場は実家の近くじゃん!」と割とノリで参加を決めたのですが、結果的には参加して大正解でした。(湯村さんには昨年のしおりを見せて頂いたりして、参加を決める大きな後押しとなりました。)
参加者の年代は16歳~30代後半で、大学院生が中心でした。人数はなんと60人。北海道からの参戦は自分だけだろうと思ったら、もう1方おられました。(しかも同じ北大の同じ建物!)みなさん、気さくで話しかけやすい方々で、とても楽しく過ごすことができました。
このブログではほとんど数学のことしか書いていなかったのですが、後述する理由と、『「家に帰ってブログを書くまで」が若手の会』というお触れが出ていましたので、レポートに挑戦してみようと思います。