PostHeaderIcon 情報科学若手の会2013( #wakate2013 )に今年も参加してきた

9/14から9/16までの3日間開催された情報科学若手の会という会参加したのですが、「ブログに書くまでが若手の会」ということで、自分なりにまとめてみます。

私は昨年に引き続き二回目の参加でした。

第46回情報科学若手の会

9月14日(土)-16日(月・祝)

ウェブサイト: http://wakate.org/

公式ハッシュタグ: #wakate2013

(つぶやきまとめはこちら:http://togetter.com/li/564177

去年のようす: http://tsujimotter.info/2012/09/18/wakate2012/

その情報科学若手の会ですが、端的にいうと、「情報系の学生・社会人が一堂に会して、泊まり込みで議論し合う温泉合宿」です。

参加者は50人程度で、構成比はだいたい1:1といったところでしょうか。会場は静岡県伊東市の山喜旅館というところでした。1発表40分のメインセッションのほかに、懇親会中に一人15分程度で発表する飛び込みセッションもあります。

なぜこの会がブログで書くほど魅力的なのか。

それを話す前に、まず私の発表について少々触れたいと思います。

tsujimotterの発表「組み込みやろうぜ!ソフト屋さん向けの組み込み電子工作講座」

発表の様子

発表の様子

私は今回、Arduinoというマイコンの使い方をソフトウェア系のハードウェアが苦手な方向けに説明する発表をしました。

情報系(主にソフトウェア系)の方々は、私の身の回りでは特にそうなのですが、ハードウェアに苦手意識を持っている人が多いです。「ハードウェアに苦手意識を持っている方に、興味を持ってもらい、一緒にモノづくりをする仲間になってもらいたい」というのが今回の目的でした。

内容は特に「PCとArduinoを接続して使用する方法」に焦点を絞って、各言語におけるシリアル通信の使い方とそれを使ったメディアアート的なデモを紹介しています。

LEAP MOTIONで動く戦車型Arduinoロボット

LEAP MOTIONで動く戦車型Arduinoロボット

メインで紹介したのが、このLEAP MOTIONで操作可能な戦車型ロボットでした。ソースコードはGithubに公開していますので、よろしければ使ってみてください。

Github – LEAP_ARDUINO: https://github.com/junpeitsuji/leap_arduino

スライドはこちらのSlideShareに上げてあります。


若手の会の魅力

それでは、発表の反応とともに、若手の会の魅力を振り返ってみたいと思います。

反応がリアルタイムに得られる

情報科学若手の会2013には #wakate2013 というハッシュタグがあり、セッション中も物凄い数のツイートが発信されます。
私のセッション中にツイートされたものをいくつかピックアップしましょう。

反応1: 本を買った

少なくとも上記の方には、本を買うぐらい興味を持ってもらえました。

これは私の「興味を持ってもらい、一緒にモノづくりをする仲間になってもらいたい」という当初の目的は十分達成されたといっていいでしょう。

反応2: LEAP MOTION

LEAP MOTIONは「買ってはみたものの使っていない」という積読ならぬ、積LEAPという人が多いようですが、
そういった方々にふたをあけるきっかけを与えられたのは良かったです。
発表直後に、「LEAP MOTIONのちゃんとした応用例を初めて見ることができた」というこれ以上ない嬉しい感想をもらえました。

反応3: 工作意欲が沸いた

反応4: ステマ

反応5: 嬉しい感想

反応6: 組み込みをやると・・・

proxyほかにもたくさんの反応をいただけて嬉しかったので、こちらにまとめてしまいました。

情報科学若手の会2013 tsujimotter 発表時の反応(自分メモ): http://togetter.com/li/566231

またツイートのほかにも、発表直後には声をかけられなかったという方からも、懇親会などのいろんなタイミングで「面白かった」とか「自分もArduinoやってみたい」のような声をかけてもらえました。こういうのは、2泊3日の長期間の合宿ならではですね。

デモができた

飲み会の最中に会場の横の和室で、発表スライドにもあったLEAP MOTION+Arduinoロボットのデモを設置しました。
単純に遊んでもらえます。楽しそうに触ってくれたお二方の写真です。

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このほかにも若手の会常連の yumu19 さんがPersonal Cosmosを展示してくれていました。
(そういえば二人ともLEAP MOTIONを使った展示でしたね。)
ちょっと持ち運びは大変になりますが、デモはぜひ持ってくるとより楽しめるかと思います。

深い議論ができる

私がプレゼンのイントロダクションで話したZigBeeの研究の話をきっかけに、BLE (Bluetooth Low Energy)はどうなんだ、という話になったり、幹事の asanon_s さんが位置推定の研究に携わっていることもあり、その研究としての位置づけの話で盛り上がりました。面白かったのは、企業の方も参加されていたので、「実際売れるの?」といった大学にいると普段あまり意識しないような話が出てきます。

写真 2013-09-16 11 41 00

また、研究からは外れますが、みんなパズルが大好きです。「どうぶつしょうぎ」、「大中元最中限」のほかレクリエーションの商品でもらったパズルをさっそく開けて、「どれが最適な手なのか」といった情報系らしい話で盛り上がっていました。

同じような感性を持った人同士で一緒の空間を過ごすのは単純に楽しいですね。

若手であるゆえに

ここら辺までは、合宿形式の学会ならどれも一緒。若手の会の良さは、参加者の年齢がそれほど変わらないことでしょう。多くの参加者は20代から30代前半。良い意味で若手であるがゆえに気を遣いすぎることなく、思い切り議論できたのではないでしょうか。

レクリエーションも豪華でした。いわゆる「脱出ゲーム(チームで協力をして暗号を解きながらてゴールを見つける)」が催されました。そこはさすが情報科学若手の会ということで、暗号を解くためにBase64の変換にPHPを使ったり、情報系ならではのレクリエーションとなりました。

(考案者のhatoneさんら幹事様方お疲れ様でした!)

実際にこの催しがあったからこそ、少なくとも同じチームのメンバーとは打ち解けることができ、後の懇親会ではずいぶん気軽に話しかけやすくなりました。

閉鎖的?

ここまで長々と説明してきましたが、参加したことがない方にはまだまだ魅力を伝えきれていないかもしれません。

実際、参加してない方が外から見てみると、Ustreamの配信もありませんし、いくつかのセッションに関しては内容非公開です。幹事さん方のこだわりだそうなのですが、「実際に行ってみて初めてわかる面白さ」がウリかもしれません。多少閉鎖的に見えてしまっているかもしれませんが、ここはぜひ一度、思い切って参加してみてほしいなと思います。

参加者のブログやツイートを見てみると、みな例外なく楽しんでいるように思えますし、後悔はしないかと思います!

これから参加されるみなさんへ

参加する方は、ただ参加するだけでなく発表もしてみると魅力が倍増すると思います。

学部生でも発表できます。アイデアレベルでまだ研究に至っていなくても発表できる機会は、実はあまり多くないかと思います。

また、発表すると名前を覚えてもらえます。これは絶対にお得です。

自分が「若手」だと思っていれば「若手」とのこと。

情報科学に関係のある方、「若手」のうちにご参加いかがでしょう。

余談ですが

来年の幹事に指名いただきました。

今回の会も非常に満足して帰ってこれましたので、ぜひ来年参加の皆様にも同じ、いや、それ以上に満足していただけるよう頑張ります。

このエントリを見て、情報科学若手の会に興味を持ってもらえたら幸いです。

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